歯を失う一番の原因は、なんと「歯周病」なのです。
「私は虫歯が無いから関係ない」
そんな、あなたにこそお伝えしたいことがあります。
今日は、虫歯よりも怖い、歯周病のことをあなたに、お伝えしたいと思います。
虫歯が無くても歯は失われてしまうのです!と言うよりも、
実は、虫歯以外の原因で歯を失うことのほうが多いのです。
もし、あなたに虫歯が無ければ想像しにくいかも知れませんが、
あなたの大事な歯が、なくなってしまったことを考えてみて下さい。
いかがでしょうか?
食べたり、話したり、そして笑顔になったり、様々な日常生活の中で
歯が無くなってしまう」と色々と不都合がでてきます。
●うまく食べられない
噛みにくいので、美味しく食事ができない、固いものが食べられない。
●しゃべりにくい
残った歯と歯の間から空気が漏れてしまうので、話しにくい。
●笑顔になれない
口を開くと歯が無い部分が目立つので笑えない、写真を取る時も口を閉じっぱなし。
歯を失うと色々と困りますよね。
これから食事を何回しますか?
今まで、自分の歯であれば毎日の食事を、しっかりと噛んで、
何でも美味しく食べることができたのに、たった1本歯が
なくなるだけで、こんなにも食べにくいなんて・・・
このように、あなたの歯が無くなると
「食べる」、「話す」、「笑う」等の日常生活に不都合が生じてしまうのです。
大事な歯を失なってしまったら
自分の歯の代わりに人工的な
| ブリッジ | 入れ歯 | インプラント | ||
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などの方法で、今までの自分の歯に近付けるのです。
あえて「近付ける」と言いましたが、どんな方法を使っても、
元の歯の「噛み心地」「耐久性」「違和感の無さ」を完全に再現することはできません。
残念なことに、一度歯を失ってしまうと、どの方法を使っても、
自分の歯には、かなわないのです。
さらに、元の歯を完全に再現できないばかりか、治療に時間とお金が掛かかります。
つまり、自分の歯に勝るものは無いのです。
もし、あなたに虫歯がないのならとても素晴らしいことです。
ただ、虫歯がないからと言って安心してはいけません。
何度も申し上げますが、歯を失う原因は虫歯だけではないのです。
「虫歯でなくても歯を失う?」
疑問に思われる方も多いかもしれません。
実は虫歯よりも「歯周病」で歯を失ってしまう人のほうが多いのです。
「歯周病って、良く聞くけど・・・」
歯磨き粉のテレビCMなんかで耳にすることありますよね?
しかし、実際の歯周病の恐ろしさは、正しく伝わっていません。
歯を失う一番の原因が歯周病であるにも関わらず、虫歯が無いからと、
歯周病の初期症状を放っておくと、取り返しのつかないことになります。
歯周病は、何事もなく症状が進んでいきます。
残念ながら、「歯」=「虫歯」と言う固定概念が日本人の中には多く、
歯周病は重症化するまで歯科医院に来られない方が多いようです。
「昔、歯の健康優良児で表彰されたことがあって、自分は歯が強いと思っていた。」
「歯を磨かなくても虫歯になったことがなかったので、歯が強いと思っていた。」
と、おっしゃる方もいらっしゃいますが、
そもそも、「虫歯」と「歯周病」は違います。
「虫歯」であれば、しみたり、痛んだり、黒ずんだりと自覚症状があるのですが、
「歯周病」の場合には自覚症状も無く悪化します。
ですので、「虫歯」よりも歯を失う病気と言えるのではないでしょうか。
では、次に「歯周病ってどんな病気なの?」について、お答えしたいと思います。
歯周病とは?
まず、歯周病の初期状態として歯肉炎があります。
歯肉炎って聞いたことありますか?
文字から何となくイメージできますが、
「歯肉」つまり歯ぐきが炎症を起こしている状態を言います。
歯肉炎になると歯ぐきが腫れます。
歯磨きをしている時に、
歯ブラシを歯茎に当てると出血する状態です。
ひどくなると、歯ブラシを当てるだけで痛かったり、
食事をするだけで痛みがあります。
本当にひどいと、何もしなくても歯ぐきが痛みます。
しかしながら、多くの方は「歯ぐきから少し出血するな」と軽く思って放置します。
歯磨きをしていて歯ぐきから血が出ていても「強く磨きすぎたかな」と思い、
そのままにしてしまった経験ないですか?
それが怖いのです。
多くの方が少しくらいの出血であれば、そのままにしておくのです。
歯肉炎を放っておくと、歯ぐきが腫れます。
すると、歯と歯ぐきの間にポケットのようなスキマができるのです。
歯周ポケットって聞いたことありませんか?
歯と歯ぐきの間のスキマのことを歯周ポケットと言うんです。
健康な歯と歯茎の間にもスキマはあるのですが、
それが、炎症により大きなスキマになると怖いのです。
小さなスキマと大きなスキマでは、どちらが食べカスが入りこみやすいでしょうか?
そう、大きなスキマですよね。その大きなスキマに食べカスが入りこみます。
食べカス(歯垢)がスキマに入った状態をそのまま放っておくと、
歯にこびりつき、歯ブラシでは取れなくなってしまうのです。
それが歯石と言われるものです。
その歯石にたまったバイ菌によって、徐々に「骨」が溶けていきます。
どこの骨が溶けるかと言うと、歯を支えている骨です。
この歯を支えている骨がどんどん溶けることを「歯周病」と言います。
何気なくテレビ等で歯周病と聞いて、
「歯ぐきが腫れる病気かな~」と思っていた方は、
とても驚かれたと思います。
この状態を放っておくと、出血したり、口臭がしたり、
場合によっては膿が出てきます。
体調が悪くて、体の抵抗力が弱くなると、腫れてズキズキと痛みます。
ひどいと膿がたまって、顔が腫れて熱が出ます。
歯磨きの時に出血したのを放っておいたばっかりに、
歯を支える骨が溶け、膿を出す治療をしないといけなくなるとは、
想像もしていなかったでしょう。
重症になるまでわからない。そこが「歯周病」の怖い所なのです。
そして、重症になるまで放っておくと、歯を支えている骨が下がってしまい
歯がグラつきます。そうなると、普通に噛んでいても痛くて噛めなくなってきます。
ここまでくると、抜歯の可能性が高くなります。
早期発見できていれば・・・
歯磨きしいて血が出た時に歯科医院に行っていれば・・・
歯周病の事を、もっと知っていれば・・・
「こんなことには、ならなかったのに・・・」
ですので、
「実は歯磨きしてる時に血がでるんだけど」
「もしかして、この歯ぐきの腫れは・・・」
と言う方は、すぐに治療をしましょう。
また、残念ながら、歯を抜くことになってしまった場合ですが、
歯を支える骨が溶けてしまったことが原因で、抜歯することになったので、
スルドイ方は気付かれたかもしれませんが、周りの歯を支える骨も
溶けてしまっている可能性が高いのです。
そうなると、代わりの歯を入れる選択肢が狭くなります。
通常であれば、前述のようにブリッジ、入れ歯、インプラントなどの方法があるのですが、
抜いた歯だけでなく周りの歯を支える骨まで少なくなっていると色々と不都合が出ます。
「ブリッジ」であれば失った歯の両隣の歯を削って人工の歯を被せるので、
両隣の歯を支える骨が少なくなっていては、そのうち耐えられなくなり、
結局、両隣の歯も失うことになってしまうのです。
「入れ歯」も同様に、入れ歯を支えるバネにより周囲の歯に負担が掛かるので、
ブリッジと同じ結末を迎えることになってしまうでしょう。
「インプラント」ですが、これは周りの歯に負担をかけない治療法なので
ブリッジや入れ歯よりはマシですが、歯周病の状態を通常に戻してからでないと
治療できないので、治療期間が1年位掛かります。
また、他の歯も支える骨が少なくなってきているので、
結局は何本もインプラントを入れることになります。
ただの虫歯であれば、歯茎から上の歯が全て無くなっていたとしても、
「差し歯」と言う選択肢を取ることも可能ですが、
歯周病の場合は根元を支える骨が溶けてしまうため、それも不可能です。
では、具体的な治療についてですが、
残念ながら溶けてしまった骨は元に戻りません。
(場合によっては、再生医療によって戻ることもあります)
ですので、歯周病治療の大半は、
歯と歯茎のスキマにできた「歯石」と「バイ菌」を取り除くことになります。
このように、お口の中の菌を減らすことにより、
それ以上歯を支える骨が溶けることを防ぐことが、歯周病治療となります。
また、治療後は、定期健診に来ていただくことによって、
お口の中の歯周病菌をコントロールし、歯周病の再発を防ぎます。
ただ、歯周病になりやすい方もいますので、
その場合は、食事の内容、生活習慣、糖分の摂取も改善する必要があります。
しかし、一番大事なのは毎日の歯磨きです。
私達の経験上では、3か月に一度位の間隔で定期健診を受けられている方は、
歯周病治療後も基本的に歯は残っています。
定期健診では、何か口の中に問題があれば歯周病に限らず、
ヒドクなる前に対処できますし、
長いお付き合いで、その方の性格や生活スタイルが見えてきますので
その方にあったアドバイスが可能になるからだと考えます。
歯周病に限らず、早期発見、早期治療が、一番大事だと考えます。
ただし、現在虫歯がないからと言って安心してはいけません。
歯周病は虫歯とは関係なくかかる病気で、歯を失う一番の原因です。
アっと思った時に、行動すれば、あなたの大事な歯を失わなくても済むかもしれません。
もし、あなたが歯磨きする時に歯茎に少しでも違和感を感じたり、
出血があれば、歯周病の前触れかもしれません。
非常に重要なことなので何度でも言いますが、
歯周病は重症になってからでは遅いのです。
初期段階で発見できれば、
治療は、比較的簡単で、麻酔もなく、短期間で終わるでしょう。
最後になりますが、
あなたが歯を失うことなく、一生、美味しく食事ができ、みんなと楽しく会話し、
いつも笑顔でいられることを、私達は望んでいます。
歯周病・インプラント専門外来
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